医者も薬剤師も人材不足


人の命を医療という最先端の知識や技術で守っている医師。
人々の口腔内や歯の健康を守るために日々努力している歯科医師。
豊富な薬の知識などを生かして、人々に安心で安全な薬を提供する薬剤師。
3職種、それぞれ立場は違うものの、自分たちの持っている最善の知識や技術を生かして人々の健康や命を守っている仕事です。
今、人口にたいしての歯科医師の割合は過剰傾向にあるといわれています。

医師に関しては、慢性的な人材不足が叫ばれています。
国家試験を合格し、大学病院などで研修医として2年間の勤務を終えると、医師としてひとり立ちして働くことができるようになります。
しかし、実際は、大学病院などに残って研究を続けながら医師を続ける人も多く、大学病院などがない、地域では医者がいない無医村地帯もあるといいます。
自治体もこのような事態を防ぐため、大学病院に研修の終わった医師を招きいれる体制を作ったりもしていますが、効果はそれほどありません。
医師のほとんどは、独立開業ができるようになるまで大学病院に残り、最先端の医療を学んでいたいと思っている人が多いからです。

また、大学病院は通常の病院とは違い、労働はかなり過酷ですが、年収も多いといわれています。こういった要素が、地域の慢性的な医師不足を招いてしまうのです。現に、地方の中心的な役割を果たしているはずの大きな病院でも、医師がいないという理由から科が閉鎖されたり、毎日ではなく、曜日を決めてそのときだけ、他の病院から先生が診察にきたりしているところもあります。

薬剤師もまた、販売登録員として通常の薬局や薬店に勤務するだけの薬剤師ならたくさんいますが、調剤薬局や病院内に勤務する薬剤師、製薬会社に勤務する薬剤師などは人材不足が騒がれています。ただ単に薬の提供や、薬の服用の仕方などをアドバイスするだけでなく、患者さん一人一人に応じた服薬指導や管理、飲み合わせなどの確認業務など、業務は多岐にわたります。それだけ過酷でつらい仕事だけに、やめて通常の薬局や薬店などの登録販売員になる人も多いのです。こういった事態を防ぐための改革が今急がれています。

関連リンク:「明日の医療をひも解く